富山県が主催するスタートアップ支援プログラム「T-Startup」。その選定企業の一つである株式会社NK SkyTech Solutionsは、ドローン飛行記録のDX化サービス「Touch de 飛行日誌」を提供しています。同社の代表である現役大学生の中駿介さんに、起業の経緯やサービスの魅力、未来へのビジョンを伺いました。
中駿介 氏(なか・しゅんすけ) 株式会社NK SkyTech Solutions代表 富山県高岡市出身。同志社大学法学部在学中。ドローンによる農薬散布の個人事業の立上げ、富山県主催のポートランド/シリコンバレーでの起業家研修を経て、株式会社 NK SkyTech Solutions を創業。改正航空法に対応した飛行日誌の作成支援サービスを展開し、2023年に経済産業省J-starX事業シリコンバレー派遣企業に採択。2024年にT-Startup企業に選定。趣味は三味線。
煩雑な作業を革新する「Touch de 飛行日誌」 ―本日はよろしくお願いいたします。はじめに、「Touch de 飛行日誌」のサービスについて教えてください。 中氏 ドローンにICシールを貼り付けるだけで、飛行記録を自動生成できるサービスです。離発着時間や飛行場所、操縦者情報などをワンタップで記録できます。従来の手作業やExcelでの記録に比べ、圧倒的に簡単で正確に処理できるようになっています。
ードローンの活用が多様化する中、「Touch de 飛行日誌」ならではの強みはどのような点でしょうか? 中氏 導入の簡単さが大きな強みです。ドローンのメーカーや機種を問わず、ICシールを貼るだけで使えるので、誰でも簡単に導入できます。プロトタイプを作った段階では、農業用ドローンのユーザーや測量、撮影、インフラ点検を行う方々にお試しいただきました。現在は、全国のドローンスクールや個人事業主の方々を含めて、約20台が本格的に導入・運用されています。
「T-Startup Leaders Program 2024」について T-Startup企業とは、高い成長が見込まれ、富山県内外のイノベーションを牽引する可能性を秘める県内企業です。本プログラムでは事務局を中心とした伴走メンターにより、選定企業の成長目標や課題などを元にプログラム期間内での最適な支援内容が策定され、6ヶ月の期間で急成長に向けた伴走型のハンズオン支援が提供されます。