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【イベントレポート】T-Startupクロスピッチ

12月3日(水)にコワーキングスペース「hiraku」にて、富山県内外のスタートアップによる「T-Startupクロスピッチ」を開催しました。

本イベントでは、T-Startup初の取り組みとして、富山県という枠を超えて北陸三県からバイタリティ溢れるスタートアップの4社に、自社の事業・サービスや今後の連携について熱く語っていただきました。

①かまちょっかい株式会社(石川:代表取締役社長 金城 拓登 氏)

石川県からは、かまちょっかい様が、AIを活用したオーダーメイドの業務効率化アプリ「アプダス」を紹介。難しいプログラミング知識や煩雑な仕様書が一切不要で、顧客のニーズにあった業務改善を簡単に提案してくれる手軽さを実際にイベント中に短時間で作ったサンプルを見せながらご説明いただきました。

金城代表は沖縄出身で、縁もゆかりもなかった北陸の地でゼロから起業し、今では5名のスタッフを抱えるスタートアップまでに成長しました。現在は石川県加賀市と連携協定を契約し、ITの力で地域の課題解決に取り組まれており、今後も全国の自治体や企業様との連携を強化していく予定とのことです。

②株式会社シンクシー(富山:代表取締役 野口 朋寿 氏)

富山県からは、シンクシー様が、廃棄される魚の皮を加工した持続可能な新素材「フィッシュレザー」のブランド「tototo」を紹介。

なんとこちらのレザー、有名なギタリストの衣装の一部に利用されたり、高級レストランのランプシェードにも活用されているそうです。

参加者がサンプルを実際に手に取り、その丈夫さやにおいの無さを確かめていたのが印象的でした。素材の耐久性や品質をもっと広く理解してもらうために企業や自治体や大学との連携も模索されているとのことです。

③まいほむ株式会社(福井:代表取締役社長 牧野 智樹 氏)

福井県からは、まいほむ様が、年々深刻化する全国の空き家問題を解決する買取再販のリノベーションサービスを紹介。

実際に手掛けたリノベーション物件のbefore→afterの写真を織り交ぜながらご説明いただき、なぜ空き家が問題となっているか、地方と都市の違い、また競合他社との差別化戦略についても余すことなく語っていただきました。

北陸の有名家電量販店の社長も経営に参画し、これまで再生した空き家は400件以上の実績を誇る起業家に対して、期待の眼差しを向ける参加企業も多かったのではと感じます。

④株式会社ModelingX(富山:代表取締役CEO 山田 航大 氏)

最後にご登壇いただいたのは過去にT-Stratupにも採択されたメタバース・XR開発を手掛けるModelingX様。今回は新規事業をピッチいただきました。

自らの起業のリアルな経験を振り返り、大人が待っていても若者がついてこないスタートアップの現状を打破すべく、月額会員のコミュニティビジネスを新たに提案。今後の実証実験に関わる連携パートナーやスポンサー企業の募集についてもプレゼンいただきました。

事業紹介ピッチの終了後には交流会も行われ、登壇したスタートアップへの質問や意見交換が行われ、中には新しいビジネスのタネになりそうなマッチングの話題も聞こえてきました。

当日の参加者からは、「富山県だけでなく石川県や福井県と協力して『北陸』という看板でもっとスタートアップの輪を広げていってほしい」「地域のこれからを担うスタートアップが求めているモノ・悩んでいるコトをもっと知りたいし、それに対して自分は何ができるのか真剣に考えていきたい」といった声が寄せられました。

T-Startupプロジェクトでは、今後もさまざまなイベントや取組みを企画・開催していきます。

今回ご登壇いただいた、かまちょっかい株式会社の金城様、株式会社シンクシーの野口様、まいほむ株式会社の牧野 様、株式会社ModelingXの山田様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!