「T-Startup2026」キックオフイベント第2弾(ハイブリッド開催)レポート
「T-Startup2026」キックオフイベント第2弾(ハイブリッド開催)レポート
富山から全国へ!先輩起業家の軌跡と伴走支援

1 はじめに
「地方での起業や事業拡大は、本当に可能なのだろうか?」そんな疑問を抱えていませんか?富山県発のスタートアップエコシステム「T-Startup」は、地域に根ざしながら飛躍的な成長を目指す起業家を後押ししています。
本記事では、先日開催された「T-Startup2026」キックオフイベント第2弾の模様をレポート。先輩起業家の体験談や、経験豊富なメンター陣の伴走支援への想いを通じて、富山から挑戦する価値と未来の可能性を解き明かします。
2 「T-Startup2026」キックオフイベント第2弾の概要
富山市のインキュベーション施設「HATCH(ハッチ)」とZoomウェビナーのハイブリッド形式で開催された「T-Startup2026」キックオフイベント第2弾。
冒頭、T-Startup事務局(株式会社Relic)の西垣氏より、「T-Startup」の概要に加え、前回開催されたキックオフイベント第1弾の振り返りが紹介されました。
「T-Startup」は「飛躍的な事業成長」を目指すスタートアップを単に選定するだけではなく、その後の実践的なサポート体制が整っている点が最大の特徴です。
続いて、T-Startup企業の株式会社LX DESIGN 金谷 智 氏の起業ストーリー、T-Startupプラチナサポーターの株式会社日本海ラボ 高田 信一朗 氏によるオープンイノベーションの具体事例、さらにT-Startupメンターを務める株式会社Relic本田氏と中登氏による伴走支援への想いが紹介されました。

富山のスタートアップエコシステムについて語り合う登壇者たち
3 株式会社LX DESIGNの金谷氏が語る、富山で挑戦する価値
トークセッションでは、T-Startup企業の株式会社LX DESIGN代表取締役Co-CEOの金谷 智氏が登壇しました。金谷氏は富山県高岡市出身で、元小学校教員という経歴を持ち、28歳で起業。教員の働き方改革や学校のアップデートを目指す同社は、オンラインで授業を依頼できるマッチングサービス「複業先生」などを展開しています。
「TEAM経営体制」について解説する金谷氏
金谷氏は、5〜6年前にピッチコンテストの予選で苦戦していた当時を振り返り、
「東京のようなプレイヤーが密集する市場では競争が激しく、初期段階で足が止まってしまうケースも少なくない。一方で、地方は顔の見える関係性の中で応援されやすく、最初のプロトタイプを現場で試す(PoC)機会をスピーディに得ることができた。最近は世の中の受け止め方が変わり、地域全体で挑戦を応援してくれるエコシステムが確実に大きくなっている」と語ります。
実際に同社は富山の公民館で教室を開くところから始まり、自分のやりたいことに対し、仮説検証を繰り返し、事業に磨きをかけていくことで、大企業や地元経営者、VC、事業会社からの資金調達を実現するまでに成長を遂げました。「地域で挑戦し、成功モデルを確立してから全国へと広げていくことこそが、地方スタートアップの戦い方ではないか」とも語ります。
「今後は、学校と社会のインフラ企業を目指すLX DESIGNとして、より成長したい」と熱いコメントをいただきました。
4 株式会社日本海ラボの高田氏が語る、地域企業と生み出すオープンイノベーション
T-Startupプラチナサポーターである株式会社日本海ラボのマネージャー、高田 信一朗氏が登壇しました。
同社はスタートアップとの協業、インキュベーション施設「HATCH」の運営、CVCとしての出資という3本柱で新規事業創出を展開しています。
特筆すべきは、東京のスタートアップと共同で進めている「空き家再生ビジネス」です。地域の空き家をリフォームして賃貸物件として提供することで、社会課題の解決と自社ビジネス(新たなエネルギー需要の創出)の成長を両立させており、現在県内で3件の物件が満室稼働しています。
さらに、同社は株式会社LX DESIGNが手掛ける東京都内の中学校での探究学習プロジェクトにもパートナー企業として参画しています。富山市の中央通りをフィールドに中学生が地域課題を考える機会を提供するなど、スタートアップ×地元企業によるエコシステムが実を結んでいます。

スタートアップと共に新しいビジネスを創る取り組みについて紹介する高田氏
5 株式会社Relic 本田氏と中登氏が語る、起業家支援への想い
T-Startupの最大の魅力は、選定企業に対して提供される半年間の伴走支援です。株式会社Relicが、メンターとして本プロジェクトに参画しています。
IPO支援や地方創生ファンドでの豊富な経験をもつ株式会社Relicの本田氏は、「リスクを取って挑戦する起業家を本気でリスペクトすることが支援の第一歩」と語ります。単なる助言(サポート)にとどまらず、「挑戦者より、挑戦する」という当事者意識を持ち、現場で汗をかく泥臭さと細部までこだわり抜いて伴走すると熱意を込めて語りました。
一方、株式会社Relicの中登氏は、知財支援だけでなく、自身でも事業をバイアウトした経験を持ち、大企業・スタートアップの双方の視点を理解する支援者として、T-Startup企業と富山県のサポーター企業の共創にも可能性を感じていると語りました。
メンターの二人から、サポーター企業にも協力を呼びかけながら、富山県のエコシステム形成をあらゆる面で高めていきたいとの思いが語られました。最後には参加者に向けて、「ぜひ一緒に頑張りましょう!!」とメッセージが送られました。

富山で広がる複数の事業を連動させるメリットを解説する本田氏
6 まとめ
登壇者が語るように富山県ではスタートアップが生まれる土壌が着実に整いつつあります。富山から全国へ羽ばたく次世代のイノベーションは、まさにここから始まろうとしています。
なお、このイベントの模様はアーカイブ配信でご覧いただけます。
ご希望の方は下記のURLからお申込みください。
https://forms.gle/YEphjtr7BzTibLyV9

会場のHATCHに集まった参加者の皆さんと記念撮影(「T-Startup」の頭文字のTポーズ)
7 今後のイベントスケジュール
最新情報や関連イベントの詳細は、ホームページからご確認ください。
👉T-Startupサポーター企業の募集:https://t-startup.jp/supporters/